「かっこいい?」
どこがやねん。
きみひろの真っ赤
な顔に見とれながら
、ぽかーんとしてい
るなおに、吉良は笑
顔のまま力強くうな
ずく。
「ゆみに逆らえるな
んてカッコいいよ。
あいつリンチの名人
だもん。なかなかで
きないよ」
「リンチの名人……
?」
物騒なセリフに首を
かしげる。
なにそれ。知らな
いんだけど。
「殺人未遂一歩手前
で、鑑別所行きにな
ったこともあったん
っすよ、小6の時」
みゆがくるくると毛
先をいじる。
なにそれ。かなり
怖いんですけど。
「有名っすよね。み
んな知ってるっすよ
。だからー、あたし
別の中学行ったんだ
もん、怖くって」



