「ごめん大丈夫?」
「……うん」
「あたしもごめん。
兄貴にも彼女ができ
るのかと思ったらつ
い嬉しくて」
すこーんと運動靴が
飛んできた。青い頭
にぶちあたる。
「どうしたらそうな
るんだ!」
見ると、イスから立
ちあがったきみひろ
が、顔を真っ赤にし
ている。みゆは頭を
さすりながら頬をふ
くらませる。
「いってぇなあ。女
子に物投げるなんて
最っ低。つうか、よ
っちゃーん、ちがう
ってよ」
「え~俺、お似合い
だと思ったのにな。
俺、みゆが居なかっ
たらなおちゃんと絶
対付き合ってた。か
っこいいし、勇気あ
るし」
彼は体を離してにっ
こり笑う。



