聞くと、がたんっと
イスを引いて座った
彼が、ぶっきらぼう
に返事する。
「園芸部の」
「田中くんが?」
といだような目をし
て、首肯する。
彼女はしばらくぼん
やりしてから、
華やかにめくれあが
っている百合や、レ
ースのついたカーテ
ンや、様々な緑が6
角形に繋がった、パ
ッチワークのカーペ
ットを順順に見る。
カーペットは野原を
イメージしているの
か、ところどころに
鮮やかなヘキサゴン
の、花弁を開いてい
る。
「あ、そっかあ。み
ゆさんの趣味か」
「なにがかな」
不快そうに口元を歪
め、眼鏡を光らせる。
「や……かわいい部
屋だなぁって」
「あーこれね」



