゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


あたしは

仕方なく立ちあがっ

た。体は、ずぶぬれ

のタオルになったみ

たいに重かった。

そのくせ、カラカラ

と音がしそうなほど

どこかが空っぽにな

っていた。



からっぽ、

空っぽのまま。

家に帰る。

なんで『空』って書

くんだろう。空には

光も

雲もあるのに、とか

考えながら。


「あいつがなおちゃ

んに『薄井このみっ

てキモくない? 友

達やめてさ、あたし

達のグループ入んな

い?』って言ったの

を、ちょーど聞いち

まったんだよね、そ

ん時」

 ゆらゆらゆら脳内

をさ迷う過去のでき

事が、ぼやけていく



「あいつのいつもの

手だよ。そうやって

クラスで1人だけハ

ブるんだ。1年の時

にやられた子、いま

だに不登校」

吉良は、はふっと息

を吐く。