常居よ常居、早く
目覚めておくれ。
うっすらと汗をか
かながら心の内で呟
く。
この手はどうなる
んだろう。好意的な
握手なの? それと
もにぎりつぶされる
の?
彼女の容姿に、気
おされて、まばたき
もろくにできない。
「信じられないっす
。まじなんっすか?
」
「……。なんのこと
かな」
手を放してほしくて
振ってみる。シェイ
キングハンド。
「とぼけなくていー
じゃんなおちゃん」
吉良がくしゅくしゅ
笑っている。
何もとぼけてない
んだけど……。
「ゆみさんに逆らっ
てるってまじっすか」
「……逆らってるっ
ていうか」
彼女の手はスッポ
ンのようにくっつい
ている。



