゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


カラコンをかぶった

群青色の瞳がこっち

をむく。まつ毛が、

バサ、バサ。

「いつも言ってんじ

ゃん? ゆみに逆ら

ってる子がいるって

さ。この子だよ! 

なおちゃんっつうん

だ」

「まじで?」

他校の制服らしい、

膝上のスカートをと

とのえて謎の少女は

机からおりた。

クリーム色の開襟(

かいきん)シャツを

腕まくりして、指先

をゆるゆるのばして

くる。ガシッと握手

される。なおはビク

ッとする。

 な、なに? 

 彼女のきゃしゃな

鎖骨にかかった、一

筋の雨みたいな、銀

のネックレスを凝視

する。謎すぎて、目

を合わせる勇気がな

い。吉良よしおでさ

え、未知の人物なの

に、この状況はなん

だ?