゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「よっちゃん速いよ

~。彼女おいてくと

か、まじ、あれなん

ですけど」

人形みたいに長いま

つ毛をバサバサと羽

ばたかせる。

「わりぃわりぃ。つ

いね」

彼がニカッと謝ると

、色のなかった頬を

紅潮させて、彼女は

くしゃっと笑った。

「ケーキおごってく

れたら許す」

「えー! 部長に作

ってもらえよ~」

「やだよ、材料費払

わせられるもん!」

なおのことも、押し

花にされた走者のよ

うに倒れている常居

のことも、眼中にな

い。

あたりまえのように

吉良の隣に座り、腕

をからませる。

 ああ、吉良くん彼

女いたんだ。

発光しているような

少年と光をすいこむ

ような白い肌の少女

を、見比べてほぅっ

と息を吐く。