゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


常居の背にしていた

戸が勢いよく外れ、

コントみたいに容赦

(ようしゃ)なく、

彼の頭に直撃した。

口も目も最大限に開

ききり、指で宙をひ

っかきながら、がく

りとヒザをおる。

ポロシャツのポケッ

トから女の裸体をか

たどったライターが

落ちた。肌色で……

リアルだ。

 うわぁ~。

 戸をどけてあげよ

うとのばした手を、

サッとひっこめ、ど

んびきする。

「よぉよぉよぉ!」

長方形に切り取られ

た景色から、明るい

声をかけられた。

常居を下にしいた、

鉄板の上を、きんき

らが歩いてくる。緑

の落葉が吹きこんで

くる。

「き、吉良くん」

思いがけない再会に

ビクッとする。とっ

さにゆみ達の視線を

探した。彼の背後で

は、ただ、木々が

枝先をふっている。