「とっとと名前書け
ー、んでお母さんに
印鑑おしてもらえ」
「いいです」
音をたてて立ちあが
る。
「そういうことなら
あたし帰ります」
「待てまて、もう言
っちゃったんだよ、
部長に。
新入部員入るって。
そしたらさ、えっら
い喜んじゃって!
俺、部長に申し訳た
たないよ」
大人の身長で立ちふ
さがられると、出て
いけない。
「知りません、どい
てください!」
金切り声でさけぶ。
「まあまあ、落ち着
け。なーに怒ってん
だよ、君らしくない
ぞ」
「先生がだましたか
らでしょう? あた
しそんな暇ないんで
す!」
なおの叫びが届い
たのだろうか。



