やがて、先ほどから
見えていた物置のよ
うな建物が目的地だ
と知ると、ふるえあ
がった。
まさかー!
こめかみに汗をた
らしながら、あとず
さる。
ここに閉じこめら
れるんじゃあないよ
ね。いくらテストが
やばかったからって
、閉じこめたりしな
いよね。反省ならそ
んなことしなくても
するよあたし。
約5メートル四方
の物体から……一歩
一歩、離れていく。
常緑樹の落葉をかぶ
った赤い屋根、うぐ
いす色の引き戸。桃
色のカーテンで閉ざ
された小さな窓には
、鉄格子がはまって
いる。
「どうしたー、そん
な離れて」
「ひどいです!」
「はぁ?」



