ワックスで乱したパ
イナップルみたいな
頭を傾けて、ニヤ
っとする。
「こ、た、え、ろ、
よ」
ぐりぐりとかかとを
食いこませてくる。
「知らない」
「はあ? あんなに
イチャついててそれ
はなくなーい? ゆ
みっちが好きだって
知ってたよね?」
「しらない」
ぼやけた視界をハッ
キリさせようと目元
をぬぐう。水中に潜
ったみたいに何も見
えない。
「知らねーじゃねぇ
んだよ!」
ガンガン背中を蹴ら
れる。
こんなこと、
平気でされる存在な
んだ、あたし。
自分を捨てたくな
る。指先から力がぬ
けていく。誰も、助
けてなんかくれない。
「ゆみっちが好きだ
って知ってて盗りや
がったんだろ!? 似
合わねぇんだよ、ブ
ス」



