゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


冷や汗を流しながら

探したが見あたらず

……教室に戻ってみ

ると、あった。

制服も教科書もなく

なっていた。プリン

トやノートもない。

言ってしまうと、全

部なかった。からっ

ぽのバッグが、疲弊

したように、机の上

でうなだれていた。

「どうして」

こんなに物がなくな

るんじゃ、お金が続

かない。お母さんに

も怒られる。

ざわざわざわざわ。

笑い声が頭の奥から

湧きだしてくる。

ふりかえる。

にやにやしたゆみ達

が席についてこっち

を見ている。

くす、くす、くす。

葉ずれに似たその音

に、視界がゆらぐ。

巨大な木が、眼前に

そびえたつ。濃い緑

の葉が枝をおおいつ

くして、ざわめいて

いる。