なおは苦笑して、つ
ま先を眺める。
本当に無関心なん
だ。
寂しくもあり、嬉
しくもある。
「警察に行くとかし
ちゃえば? あいつ
ら全員逮捕」
黙って首をふる。
「そうか、ま、お前
がいいんならいいけ
どね。さっさと着が
えろよ。じゃあね」
ちょっと怒ったよう
な顔をして彼は出て
いった。殺風景な空
間に、当初の望み通
り、とり残される。
縁のやぶれた節水の
ポスターをねめつけ
、セロテープの跡を
なぞり、魂をはきだ
すようなため息をつ
いた。
田中きみひろは、
ああ言ってたけど。
納得できない。こ
のみは、あたしのこ
と、本当に本当は、
どう思ってるんだろ
う……。



