゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


このみにも

ゆみ達にも、まだ

誰にもむけたことの

ない視線で、真っ暗

な瞳と対峙(たいじ

)する。

「お前しか

  いないじゃん」

それでも彼は、少し

も動じていない様子

で、なおの背後に立

っている。

 田中きみひろの心

臓が鉄でできている

のか、なおに迫力が

ないのか……。

「そういう問題じゃ

ない!」

イラだちをこめて言

う。

 なんでもいいか

ら、もうどっか行っ

て。独りにして。

 彼は駄々をこねる

子供を見るような冷

めた表情が、ゆれる

。白片(はくへん)

を吸った水面のよう

に。

「お前、体操着ない

だろ」

目線をそらして、ぼ

そっと。

「それが?」

なおは、逃がすまい

と、ふり返った。