゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。


「わかったからちょ

っと待て。そいつ貸

せ」

不機嫌そうにやって

きて、きみひろが両

手を広げる。

「お前はサボりのプ

ロだけどそいつは違

うんだから、置いて

け」

「はあ? おまえな

んでこんなになるま

で、食いしん坊やめ

させないんだよ。そ

んなやつにやるわけ

ねぇだろ」

静止をふりきろうと

した彼の首に手刀が

おろされる。

「うっ」

めんたまをひんむい

た吉良の肩から、な

おはポロリと転がり

落ちる。机に激突す

る……と気が遠くな

ったところに、田中

の手が差しいれ

られた。軽々とキャ

ッチされる。

 助かった。細く見えるのに……。

 薄い皮膚の下にあ

る、きっちりした筋

肉としっかりした骨

に感心する。