キーンコーンカーンコーン

…―

四時間目の始まりを
告げるチャイムが鳴った

この日の四時間目は
「保健」
島田センセイが来るんだ
保健体育の担当だからね

ガラー

センセイが入ってきた
友達とお喋りしていた
子達もみんな席に座る。
新任のセンセイだから
みんな興味津々なんだ。

わたしはとゆうと
この時は興味すらなかったので
ボーッと窓から空を見ていた
窓側の席が一番好き。
だってこうやって暇な時は
空を眺められるから。

初めての授業とゆうことで
自己紹介をしていた。

高校の話や大学の話に血液型…
年上の彼女がいることも


(へ~B型なんだ、一緒じゃん)
って軽く心で思ってて
一番驚いたのは
センセイは大学、地元じゃなくて
遠くのところに進学して
その大学の場所が
わたしが小学生の時に家の事情で
住んでいた場所であったこと。

一瞬センセイの話に反応したけど
わたしの視線はずっと窓の外。

センセイの自己紹介が終わり
次はわたし達、生徒の番。

「えっと…じゃ次松本サン」

………

「松本さーん?」

「へ…?」
二回目の呼びかけで
やっと初めてセンセイの方を見た。
目が合った。

「…(笑)、自己紹介してくれるかな(笑)」

わたしが
あまりにも間抜けな声を
出したみたいだから
センセイに笑われたみたいだ



とまあ…―
初めての授業はこんな
感じで終わった。