「俺に秘密なんかねぇよ!そんな事でいちいち騒ぎを起こすなよ。ただでさえ先生達から注意されてるんだから!」


一つ瞬いて、フェイトはキッパリと言い放った
それにリーバは驚いたようにその大きな目を見開いた

バンパイアの一族の特徴だろうか?
紅い瞳はディンやブラッドを連想させる


「お前、今何した!?」


割って入ったのはヴォルフ
何故か先程より激昂した様子でリーバの肩を掴んだ


「あっ、おい」

「フェイト!お前何ともないか?」


問われている意味がわからずに首をかしげたフェイトから視線を外して、ヴォルフはリーバに向き直る

先日の一件で、喧嘩事態はよくやっているように言っていたが、今のこの空気はどこかおかしいとフェイトは思った

リーバは冷めた目でヴォルフの手を見た


「別に何もしてない。まぁここじゃ目立つしね、出直してくるよ」


にっこりと、フェイトに微笑みかけて、朝の嵐は一時過ぎ去ったのだった