ベスは一瞬固まった後、なわなわと震えて叫んだ
「フェイト!破廉恥です!」
「俺のせいか!?てかっ、ハレンチって!?」
ベスは顔を赤くして、なぜか物凄く睨んでいる
ツカツカといまだに抱き付いている2人に歩み寄り、ベスは指を差して言い放つ
「こんな公衆の面前で抱き合うなんて、節度かないわ!」
「抱き合ってねぇ!」
何だか話がややこしくなって来た
フェイトは急いでリーバという少女の肩を掴んで自分から引き剥がす
「あんた何なんだ?俺が何したって言うんだ?」
とりあえず彼女がここに来たわけを問いただす
リーバはクスリと笑って、紅い瞳で真っすぐにフェイトを捕らえた
「君の事がとーっても気になるんだ。だから……」
一つ間を取ってゆっくりと、どこか妖しげに囁いた
「君の秘密を全部知りたいな」


