「あっ!やっと来た」


緩く編んだ白金の髪にルビーのような紅い瞳
つい先日、見た少女はフェイトにむかって駆け寄って来た

一歩遅れてベスが顔を出して、目を見開く


「なっ……!?」

「ちょっ……と!?」


フェイトも驚愕に目を見開く
少女は白く細い腕をフェイトの首に回し身体を密着させたのだ


「フェイト・クロウリー君、ちゃんと話すのは初めてだね?リーバ・カデラインです。ヨロシクネ」


耳元で囁きかけるようにリーバは言ってから、少し背の高いフェイトの瞳を見上げてニコリと笑って見せた

息がかかりそうなほど近い顔の距離(というか、身体はもう引っ付いている)にフェイトは顔を赤くする


教室は更に騒つき、事の成り行きを見守るしかなかった