最初の斬撃をかわして、ヴォルフは跳躍したがリーバの方が次の攻撃に移るのが早かった
リーバは目の前に迫り、ヴォルフを蹴り飛ばした
その先にフェイトがいたのだが、それだけでは終わらなかった
「カシコミカシコミ 玉揺らの音を 鈴代の社に 誘いたまえ」
少し特殊な詠唱にヴォルフはハッとする
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それは一部の魔法使いに伝わる『時空間魔法』と呼ばれるものだ
「時空間魔法?」
フェイトが問い返せばヴォルフは簡単に説明した
「今いる場所から、別の場所にものを飛ばす魔法だ。あいつは武術科だけど術式魔法も得意なんだよ。時空間魔法は聞いた話だと……別の異次元を生み出すこともできるらしいな」
リーバが使ったのは時空間魔法の簡単なものだ
おそらくこの洞窟はメディアのどこかだろう


