魔法学園‐メディア‐




最初の斬撃をかわして、ヴォルフは跳躍したがリーバの方が次の攻撃に移るのが早かった

リーバは目の前に迫り、ヴォルフを蹴り飛ばした
その先にフェイトがいたのだが、それだけでは終わらなかった


「カシコミカシコミ 玉揺らの音を 鈴代の社に 誘いたまえ」


少し特殊な詠唱にヴォルフはハッとする



*******



それは一部の魔法使いに伝わる『時空間魔法』と呼ばれるものだ


「時空間魔法?」


フェイトが問い返せばヴォルフは簡単に説明した


「今いる場所から、別の場所にものを飛ばす魔法だ。あいつは武術科だけど術式魔法も得意なんだよ。時空間魔法は聞いた話だと……別の異次元を生み出すこともできるらしいな」


リーバが使ったのは時空間魔法の簡単なものだ
おそらくこの洞窟はメディアのどこかだろう