「……似てない。武器が同じなのはお前が真似たからだ」

「またまた、僕らは双子の絆で繋がってるんだよ?まさしく愛だよ、ア・イ」

「………」


憮然とするブラッドにディンはわざとらしくおちょくるものだから、更に憮然と表情が重々しくなってしまう


「……バカじゃねぇの」


さすがに言っていることが寒いので、一応ツッコンでおいたがディンはこたえた様子もなくヘラヘラと笑った


「ひどいなぁフェイトは……」
「なんだてめぇ!!」



突然怒号が響いてディンの言葉がさえぎられる
フェイトが驚いてそちらを向けば、同じクラスのヴォルフ・シュタインが知らない女の子と言い争っていた


「だからぁ、言ってる事分からないのかな、君」


見たことのない子だが、端麗な容姿に白金の長髪をゆるく編んで結っている
ヴォルフを見下すように見据える瞳はディンやブラッドと同じ赤い色をしている