その事実はなかなかびっくりするものだが、フェイトを見ていると


「悪くないかな……」


そう思える

パシィは数少ない戦士として生まれた
ゆえに戦うことが当たり前なのだ

フェイトはデスイーターと戦うことのない世界に生まれた
戦わないことが当たり前


けれどフェイトはこちら側を知ろうとしてくれている
その姿勢がベステモーナも気に入っているのだろう


「どうしたのパシィ?」


自然と笑っていたのか、レクルが不思議そうに聞いて来た


「え?うーん、別に」


レクルは首を傾げたがパシィはなぜか上機嫌に、もう一度憧れの人の記事を読み返した