「『魔法騎士』はこちらの世界での名誉ある称号のことです。魔法においての戦闘力に秀でた者にしか与えられないの。魔法騎士はどこかの国か賢者に仕えているもので、メディアにもいらっしゃるわよ」
「この学園にもいるのか?」
「もう、それも有名なことでしょうが!武術学科のアンジェリーナ・カルロッテ先生は魔法騎士なのよ!」
あぁ、と少し前の薬品暴走事件の時に現れた派手な金髪の女性を思い出す
「アレがか?」
「アレとは何よ。あんたアンジェリーナ様をなめてるわね」
(……様って)
何かまた違う世界をのぞいた気がして気が遠くなる
パシィが手にしている雑誌には『魔法騎士の素顔!』と特集が組まれている
まるで芸能人のようだ
パシィの熱はおさまることを知らず、更に熱く語りだす
「私たち鳥獣族は魔法で戦えるだけの魔力を持って生まれてくる子が少ないの。なのにミレイ・レイ様は魔法騎士の称号を与えられるくらい強く誇り高い方なのよ!」


