「魔法を読み解き、時には未来さえ見通す『魔眼』だろ」
「ディン、ソレって本当にあるかどうかも分からない伝説でしょう?」
肩をすくめるパシィにディンとベスは納得がいかないようだ
「でも、いつも消してるはずの僕の気配にフェイトは気付くし」
「高度な目眩ましの魔法も『感』で見つけ出したんですよ!」
ズイッと身を乗り出す2人にパシィは軽く身を引いた
「うーん……『魔眼』ねぇ」
改めて口にすれば何だか絵空事だ
確かに特殊な能力を持っている者もいるが……
「『あの』フェイトが?」
成績学年最下位、ただ今絶賛補修中のフェイト……
それを思い出してベスとディンは沈黙する
最近は積極的に魔法を勉強して、簡単な術式ならなんとか発動出来るようになった
しかし、最下位は変わらない
「……確かに、特殊な力を持った者はやはりそれなりに力の使い方を知っているものですが」
「僕は腑に落ちないなぁ」
なんとなく、3人はため息をついたのだった


