入学して約1ヶ月
中庭に面して開けた回廊をフェイトとベステモーナは歩いていた
「なんだ?」
次の授業までしばらく時間が空いている
すると、不意にフェイトは顔を中庭の奥に向けた
ベスもそちらを向けば何やら人だかりが出来ている
「行ってみようぜ」
好奇心に胸を弾ませフェイトが先を行く
それに嘆息しながらもベスもそれに続いた
中庭を抜けると簡素な演習場がある
そこでは魔法武術科の生徒が模擬戦をしていた
「ディンとパシィだ」
フェイトが呟く
鋭い金属音が中庭にまで響ていた
鳥獣族のパシィは武術科に最適だ
高く跳躍して足に身につけた鉄鋼てディンを迎え撃つ
対してディンは幅のある長剣で戦っている
魔法武術科は魔法術式を基本的には殆ど使わない
あらかじめ自分の武器に武器を強化する為の術式を組み込む
そして、それを戦闘中に発動すれば本来の武器の何倍もの威力を発揮できる
そこにさらに違う属性の魔法を重ねることもできる
武器と肉体を駆使するため、もともと体の強靱な種族が主に使う事が多い


