フェイトは今だ床に座り込んだままその場の成り行きを見ていた
枝が消滅してウィリス先生が駆け寄って来た
「アンジェリーナ先生!やり過ぎですよ!教室の屋根がなくなってる」
フェイトは慌てたように言うウィリスの言葉に疑問を持つ
(先生……?)
アンジェリーナと呼ばれたのはおそらく、この金髪美女の事だろう
しかし、先生?
何かの間違いではないのか
確かに、先程の多分この女性が行ったのは魔法だが
先生には見えない
何故なら、腰まで届くかと思う波打つ金髪に、白い肌を惜し気もなく出した服装
ピッタリとした体のラインがわかるパンツとブーツ
男なら必ず視線を送ってしまうような大きな胸は面積の乏しい布に覆われていた
そして、ヘソまで出している………何処からどう見ても教師の格好ではない
誘うような柔らかなラインの腰に手をあて
そのアンジェリーナはウィリスに文句を言った
「ちょっとー助けてあげたのに、お礼の一言もないの?」
「うっ………すみません……ありがとうございました」
ウィリスが申し訳なさそうにうなだれるとアンジェリーナはケラケラと笑った
「新任のあなたにはグール系の暴走は手に負えないわね。いい経験よ〜今度の課題は『ファンドラの奇草』なんて交ぜないようにするのね。感のいい子が見つけちゃうから」
そう言って、アンジェリーナという美女は紫の瞳でフェイトを見下ろした
「君みたいな子がね……一年生なのによくあの倉庫が分かったわね」
声の調子は何処までも楽しげだ
クイッと今だに掴んでいたフェイトの髪を引っ張った
「……放せよ」
ばかにされていると感じてフェイトはアンジェリーナを睨んだが、気にした様子もなく彼女はフェイトの髪止めを指先で弄んだ
「いいじゃない……あら?コレ………」
何か言い掛けたアンジェリーナの手を払ってフェイトは何とか立ち上がる
「あんた本当に先生か?」
「失礼ねー」
やはり何処か楽しげにアンジェリーナは微笑む
そこへ、ベスやジェイミーが駆け寄って来た


