膠着状態が続き、やがて口火は切られた
何か準備をし始めたと思えば、フェイトが地面に魔方陣を書いていた
他の生徒に何か言われながらもそれを完成させる
そして、風が吹いた
ビーンはギョッとして遠視魔法を解く
学校の森だった
突風が森を駆け巡る
木々が薙ぎ倒されんばかりにしなる
木の葉が舞散り突風と共に空へと飛ばされる
「……今の、どんだけ魔力使ったんだ……?」
それはメチャクチャな攻撃にも思えたが、その意図はすぐにわかった
駆け抜けた風が森の一部で奇妙に形を変えたのだ
敵陣を発見したのだ
Aクラスの誰かも遠視魔法でそれを見ていたのだろう
すぐさまAクラスが動き出す
その後はあっという間だった
Aクラスの勝利


