「まぁ、さっさと終わらせるか」
「おっ、フェイト強気な発言だね」
「少しは強くならないとな」
軽く肩を回しながらフェイトは真摯に呟く
「俺が少しでも強くなれば皆の足ひっぱらなくてすむだろ?デスイーターやパラサイトだとかさ、俺に知識や対抗する力があったら少しはましになるんじゃないかと思ってな」
よし!と意気込んだフェイトは、そのまま奇襲班に合流するべく駆けていく
それを眩しいモノでも見るようにディンは目を細めて見送る
「フェイトはさ………よね」
力なく呟かれた声は風に攫われて消えた
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クラス対抗戦開始から1時間
ビーンは遠視魔法でフェイトを追っていた
(やっぱり良く成長してるなぁ)
奇襲班らしきフェイト・クロウリーは他の生徒になんとかついて行けるほどには成長している
しかし、肝心の敵本陣は見つけられていない
Aクラスの本陣もまた見つかっていない
しかし、それは仕方ない
ベステモーナ・アイスバーンが張った結界は難易度が高い
破る事は難しいだろう


