見ていればわかる
……それは何となくわかる
フェイト・クロウリーは更に『順調』に力を伸ばしているらしい
(作為的だと思うのは私だけかな?)
ビーンは1人、首を捻った
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「なぁ」
「……なんだ」
ブラッドは声をかけてきたフェイトに視線を向ける
中庭の芝生に横になったフェイトは遠くに見える上級生の校舎の屋根に視線を向けている
「なんか、ずーっと気になってたんだけど……1年生って監視されるのが普通なのか?」
そばにある木に背を預けたブラッドはフェイトの視線を追った
フェイトには見えない距離だろうが、ブラッドには見えた
校舎の屋根の上に誰かいた
おそらく上級生だろうが、怪しいことこのうえなかった
「なーんか見られてる気がするんだけど」
ブラッドもフェイトと同じ場所を見ている事に気付いて、何か見えるか?と問う
ブラッドは持っていた本に視線を戻した
恐らく遠視魔法をかけた道具を使っていたが、あまり関わらない方がよいとブラッドは判断した
「魔法学園対抗戦があるから上級生は下級生を観察することがあるらしい。それじゃないか?」
「へーそんな事があるのか」
ブラッドの推測はほぼ当たっていた
「でも……それってストーカー?犯罪ギリギリじゃないか?」
冗談混じりにフェイトは言って魔法書に視線を戻す
けれど、それを読みながらフェイトが居眠りをし始めるのは5分後だった
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メディアは水の都へ立ち寄った
メディアに入学して様々な都市へ立ち寄ったが、大変な事が起こった
「コウガの結界魔法の補助をする!??」
思わずコーヒーを吹き出し慌ててビーンはそれを拭う
自室を研究書で埋めているのはウル・ルウとかわらない
いつもの煩雑とした部屋を気にする事もなく客人はうなずいた
「俺だって関わらせて貰ってなかったのに、急にですよ」
「君にもか!?ネイロン」
ビーンの目の前に座る少年、ネイロン・スー
彼はうなずいた


