金色の長い髪がフワリとなびいた
「おやおや、招かれざる客がまだいたなんて。君達にこの学園に入る許可は出したつもりはないけど?アルドワーズ、ソルト」
自分の身長程はある鎌を肩にかけて、アンジェリーナ・カルロッテは咎めるように冷たく囁く
アルドワーズは甘く垂れた瞳を嘲笑に細めた
「確かに許可はされていないが、緊急時の判断だ」
アルドワーズはアンジェリーナが現れたことで解かれたベスの結界、そこに居る5人の生徒を指差す
「可哀相に、デスイーターに襲われて、俺たちが助けに入らなければどうなっていたことか」
どこかわざとらしく最もな事を述べ、ソルトが淡々とそれに続いた
「メディアは風の賢者クラリス・アレイスターが治める地とはいえ、1つの学園都市であることはかわりない。『魔法騎士』である我らには緊急時に介入する権限がある」
アルドワーズとよく似たソルトの甘いたれ目は、どこか嫌悪を含んでアンジーを射ぬいた
「それは魔法騎士の一員でもある貴殿もよくご存じだろう?『首刈りの騎士』」
アンジーの秀麗な顔が歪んだ


