ネタマシイ……ウラヤマシイ
ニクイ……ニクイ……ニクイ…ニクイィィ!!
咆哮を上げて結界にぶつかってくるデスイーターに魔力を込めるベスは顔を歪ませた
(クソ!……俺は何も出来ないのかよ!?)
ベスは結界を1人で張り、ディンとブラッドは剣で戦い、リーバは手傷を負いながらもデスイーターを退けたと言うのに
(……何やってんだよ、俺は!!?)
フェイトの手のひらに爪が食い込む
その時
ドロリと歪んだ形のデスイーターが裂けた
綺麗に真ん中で
スローモーションのように傾いたデスイーターの体をソレはそのままにはしてくれなかった
細切れ
そう呼ぶに相応しい程にデスイーターは切断された
何が起こったか理解できないフェイトの耳にキンッと剣を鞘に収めた音が届いた
「雑魚だけど大きいな。よくここまで入って来たもんだ」
「……つまんない」
「そういうなって、ソルト」
「……ワーズはいいよ。こだわりないから」
「拗ねるなって、好都合じゃねぇの」
ざわりと、闇色のコートを来た2人の青年が現れる


