「わぁ!!?」
フェイトが魔方陣から吹き上がった炎で尻餅をついた
そこでベスはリーバに気付く
「リーバ!………なぜここに?」
ベスはあからさまに眉をひそめたがリーバは気にすることもない
「本当に魔法使えないんだね。それは初級編の攻撃魔法でしょう?」
「ほっとけ!……リーバは何しに来たんだよ」
「遊びに来たの」
そういった顔は笑いを含んでいて、明らかに尻餅をつくフェイトを楽しんで見ていた
「これから食事休憩だよ。リーバのは突然来たから用意してないけど?」
不機嫌さを隠さずにディンが言えばリーバはニコリと笑う
「大丈夫だよ!ボクの分はちゃんと持って来たから」
かかげられた袋にフェイトは呆れた
というか……食事休憩ということは、この後も特訓を続けるということだろうか?
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「すごく疲れたんですけど………?」
「もう弱音ですか?情けない」
恐る恐る、小さく抗議を試みたが切り捨てられる
鬼教官は、まだ特訓を終了するきはないらしい
話を変えようとチラリと隣を見ればフェイトは眉をひそめた


