声をかけても反応がない
フェイトが更に奥に進もうとした時、ガラクタ?の山が突然動いた
「ふぁー……」
「!?」
気の抜けた欠伸がしてもぞりと小さな影が姿を現した
「おはよう……」
「あっ……おはようございます」
眠たげに呟かれた言葉に一応返答するが、今は夕方である
目の前の少年?は小さな手で目をこすっていた
先輩だと聞いていたが、かなり小柄だ
タートルネックのインナーに制服を着てはいるがかなりダボダボで、肩からずり落ちている
柔らかな茶色の髪にこめかみ辺りから垂れ下がる長い耳が特徴的だ
「……ウル・ルウ先輩ですか?」
「……うん。そうだけど、君たちはだあれ?」
勝手に他人が部屋に入って来てはいるが、そんな事を気にした様子もなくウル・ルウは単純に質問した
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「レクル・フィート君から聞いたの?」
ウル・ルウは、幼い顔立ちに眠たげに垂れ下がった丸い瞳で5人を見渡す
「はい。魔法具に詳しいと聞いて、見てもらいたいものがあるんです……」
フェイト達はリビングらしき部屋に通されたがそこも色々な置物があり繁雑としていた


