その手で溶かして


「これって泣きぼくろって言うんだって。母さんが言ってた。これがあると泣き虫な子なんだって。」




そう言った日もウミは目に沢山の涙を浮かべていた。



「ウミにピッタリだね。」



「俺は泣き虫なんかじゃない。」



「ウミは泣き虫だよ。でも、このほくろ好き。ウミの印だもん。」



「そう?」



「うん。」



「ユキが好きなら付いててもいいや。泣き虫は嫌だけど。」