けど、私達を取り巻く環境が少しずつ変わってしまった。



私達が気付かぬ所で、その時は刻一刻と迫りつつあったのだ。



すべての引き金となったのは、ウミのお父さんが亡くなったこと。



それを期に、ウミのお母さんは外へ働きに出た。



パパもママも最初はウミ家へ協力的だった。



ウミをウチで預かったり、パパが力仕事をしたりと……



でも、少しずつ、少しずつ、歯車が狂い始めていたんだ。