その手で溶かして


遠藤君は……


うなだれるように、乱れたベッドへと腰掛けていた。



「エン、連れてきたぞ。話し合ったほうがいい。」



ウミがそう話し掛けても、反応一つ見せない。



こんな時、私はどうすればいいのだろう……



「エン!聞いてんのかよ!」



ウミが突然大声を上げた。



その声の大きさに驚いた私は、ウミの顔に視線を移すと……



その表情は怒っている。



「2人にしてくれ。」