その手で溶かして


「嫌よ。」



「そんなにハッキリ断らないでぇ~この通り、お願いします。」



テーブルに両手を付き、頭を下げるナオ。



「そんなことされても、嫌なものは嫌よ。」



「そこをなんとか。」



こんな風に言い始めたら、ナオはしつこそうだな。



勝手な私の想像だけど……



「直接連絡とって会えばいいじゃない?」



あの日はあんなにベタベタとしていたのに、偶然を装わないとウミと会えないなどとは考えられない。



ナオも、もしかしたらウミと体の関係だけの友達なのだろうか?



その友達の定義が私にはわからないから、連絡をとることは不可能なのかもしれないけれど……



「そうなんだけど……最近、拓海が冷たくて……」



私に頼み込んでいた勢いはどこへ行ったのか、ナオは今にも泣きだしそうな顔をし始める。