「真雪はこういうの初めてなんじゃない?」 沈黙の中、ただ歩くという行為に耐えられなくなったのか遠藤君が口を開いた。 「何もかもが初めてで戸惑ってるわ。」 「戸惑ってる?」 「えぇ。」 「戸惑ってるようには見えなかった。」 ふざけたように私の顔を覗く遠藤君は背が高いため、少し前屈みになっていた。