その手で溶かして


階段をのぼり、店員の誘導してくれた部屋のドアを開ける。



するとそこには寄り添ったウミと女の姿が……



そして、それ以外にも見知らぬ顔が数名。



4人だけだと思っていたのに……



「エン!早かったな。」



女を引き離し、遠藤君に駆け寄るウミと視線を合わせないように私は下を向いた。



やっぱり、断るべきだった……



今更、押し寄せる後悔の波。