その手で溶かして


寒空のせいだろうか。



温度を感じさせないウミの瞳に鳥肌が立つ。



「なにするの?やめて!」



振り払ったはずのウミの手が再び私の腕を捕らえ、私の体はウミの胸の中へと乱暴に引き寄せられた。



「大きな声出すと、お前の大好きなママが出てきちまうぞ。」



ウミの口から“ママ”と呼ばれた瞬間、抵抗していた力が抜ける。



何をしたいの?



ねぇ、ウミ。



何を想ってる?