「真雪はお人好しだよ。自分だって傷つくようなことを言われてるのに、相手を気遣うだなんて。でも、真雪を助けられたなら良かったよ。」 私はお人好しなんかじゃない。 傷を負わせたことを背負って行くということがどういうことなのか、私にはわかっているから。 どこで何をしていても一生まとわりついてくるものなんだ。 「物凄く助かったわ。ありがとう。」 「ははっ。やっぱり真雪にはかなわないな。」 優しく笑いながらも、遠藤君の目は笑っていなかった。 きっと、こんな私を理解できないでいるのだろう。