その手で溶かして


私は我慢できずに、また人を傷つけようとしている。



でも、その寸前で私を救ってくれたのは遠藤君だった。



「それを真雪に言ってどうなるの?」



サワの後ろに現れた遠藤君は、私達の間に割って入る。



サワの顔から血の気が引いて行くのがわかる。



「…え、えんどう君。」