その手で溶かして


なんて言えばいいのだろう。



時折感じる胸の痛みが、遠藤君がいることで和らいでくれている気がする。



でも、これをなんて説明すればいいのだろうか。



私は言葉に詰まってしまった。



「わかりやすく話そうとしなくていいよ。わからないことがあれば聞くから。」



「今みたいに、私が考えていることを、先回りして気を使ってくれるところもすごく居心地がいい。」



「そんなふうに言われると少し照れちゃうな。」



髪の毛を触るのは照れたときにする癖なのだろうかと思いながら、遠藤君を見つめる私の瞳には遠藤君は見えていない。