「みんなやっぱり聞くことは同じだよな。」 「ごめんなさい。興味本意で聞いてしまったわ。ただ、遠藤君の成績を考えると多くの人はそう聞きたくなると思う。」 「真雪が謝ることじゃないよ。ただ、俺はさ……普通とか当り前ってことにうんざりしてきたんだ。」 私にとって何よりも安心できるフレーズを否定する遠藤君に少しだけ反感を覚える。 「俺は物心ついた時から、何不自由なく生きてきて今に至る。親の言うことに従っていれば間違いないと思って勉強してきたけれど、今の俺には何もないんだよ。」