その手で溶かして


目を合わせてしまったら、泣き方を思い出してしまうかもしれない。



泣き方なんて忘れたままのほうが楽でいい。



「ユキ、話せよ。」



「何をよ?」


「なんでもいいから。俺はいつだってここにいる。ユキの隣にいるから。」



返事が出来なかった。



本当は聞いてほしかったから。



今日、私の身に起こったことも、ママのことも……



すべてをウミにぶちまけて楽になりたかった。