「あれからどうしてたんだ?」 「何がよ。」 ウミはいつも説明が足りない。 思ったことをただ口にするだけで、相手がわかりやすいように言葉を選んでくれたことなど一度だってない気がする。 「泣きたい時はどこで泣いてたんだ?」 「ここへ来なくなってからは泣いてない。」 「そうか。泣き方って忘れるらしいぞ。」 「そんなもの忘れたって構わない。」 「そう言うと思ったよ。」 その言葉と共にウミの視線が空から私へと降りてくる。 私は目を合わせないように真っ直ぐに前を見た。