その手で溶かして

空き巣が入ったのかと一瞬私の頭を過ったが、それはすぐに違うと消去された。



ママだ。



今日は今まで見た中で一番酷いけれど、ヘッドホンを使わなければいけない夜と似ている。



部屋中に漂う空気そのものがあの夜と似ているんだ。



私は階段を駆け上がり、ママの部屋へと向かう。



こんな状態の日はママと顔を合わせないようにするのだが、今日は酷すぎる。



なかったことにしてはいけない気がした。