「真雪と遠藤君が付き合ってる?」 「えぇ。」 「いつから?」 「休みの日に出かけた時に。」 「そう。なんで真雪なの?」 「えっ?」 サワは下唇を噛みしめ、私の腕を力強く掴んだ。 「サワ。痛い。」 「私、ずっと遠藤君が好きで、最近やっと仲良くなれたのに、なんで真雪なの?話してる所なんて、私見たことない。」 いつも冷静なサワが声を張り上げたことに驚いた私は足を止めた。 サワが好きな人と付き合った私は悪いことをしたことになるのだろうか?