その手で溶かして


サワが他の子達と同じだったということに、少しだけ落胆しながら、それでも私はサワの言葉に答えた。



「私にはどんな噂か、わからないから。」



「遠藤君とのことに決まってるじゃない。図書室での密会に、休みの日のデート。だから、付き合ってるって話。私は噂だし、鵜呑みにしてはいなかったけど。」



噂に興味はないが、こうやって面と向かって聞かれることは、正直に答えるつもりでいた。



隠す理由もなければ、嘘を吐かなければいけないわけでもないから。



「図書室では勉強しているだけ。デートっていうのかはわからないけど、休みの日に出かけたのは確か。それに遠藤君と付き合ってる。これが真実。」



「えっ?」



顔色が変わったサワは怒っているように見える。


一体どうしたというのだろう。