無口で不器用な年下くん。




鞄を下ろし、一息ついたところでいつものメニューを注文して本題に入った。



「…拓哉、やっぱりまだ不安?」


「…まぁな。ダセェけど凄くプレッシャーを感じてる」


数分前のテンションとは真逆のトーンで拓哉は静かに呟いた。


賑やかなファミレスではその声が、かき消されそうになる。



「大丈夫だよ………って簡単には言えないけど、拓哉なら本当に大丈夫だと思うよ」


本音が次々と喉の奥から出てくる。